3Dのモデル上に値をカラーマップや等高線などで表示するアプリケーションを作るのにちょうどよさそうな、"Visualization Tool Kit"というものがあることがわかったので、これをインストールしてみました。
VTKのインストールの方法には、Windowsのインストーラを使う方法と、ソースコードからコンパイルする方法が選べるようですが、インストーラを試したところどのファイルがどこに作成されたのかよくわからない状況になり???となってしまったので、今回はソースコードからビルドして使うことにしました。
本来ならLinux上でeclipseを使いたいところですが、今回は事情によりWindows上で開発を行うことになったため、ビルドには無料で利用でき最近商用利用も可能になったVisual C++ Express Editionを使用することにしました。
1. VTKソースのダウンロード
vtk-5.2.1.zip(VTK本体)とvtkdata-5.2.1.zip(サンプル用データ)をダウンロードして、それぞれ適当なフォルダに展開しました。
2. CMakeのダウンロードとインストール
VTKをコンパイルするには、同じkitwareという会社のオープンソースプロジェクトである、"CMake"というソフトウェアを使わなければならないようなので、cmake-2.6.0-win32-x86.exeをダウンロードしてインストールしました。インストールはインストーラでかんたんにできました。
3. CMakeの実行
スタートボタンからCMakeを実行すると、CMakeのGUIが開くので、ソースコードの欄に1で展開したフォルダを、ビルドされたバイナリを置くフォルダの欄に適当なフォルダをそれぞれ指定して、"Configure"ボタンを押すと、Configureが実行されました。結構時間がかかりました。
4. ビルド変数の設定
CMakeのGUIの"Cache Value"欄にビルドに関連する変数を設定する画面が現れるので、つぎのように変数を変更して、再度"Configure"をクリック。
- BUILD_EXAMPLE OFF -> ON
- BUILD_SHARED_LIBS OFF -> ON
- VTK_DATA_ROOT VTK_DATA_ROOT-NOTFOUND -> 1でvtkdataを展開したフォルダ
5. CMakeのビルドファイルの作成
Configureの実行後にOKボタンを押すと、CMakeのビルドファイルが作成されてCMakeは自動で終了しました。
6. VTKのコンパイル
3で指定したバイナリを置くフォルダに、VTK.slnというVisualC++用のソリューションファイルができあがるので、VisualC++でソリューションを開いてF7キーを押してビルドを開始しました。すると、ビルドが開始されて、かなり時間がかかりましたが見事にエラーもなくビルドが完了しました。
7. VTKのインストール
Visual Studioで先ほどのソリューションの中に"INSTALL"というプロジェクトがあるので、このプロジェクトだけをビルドすると、4のCMakeでCMAKE_INSTALL_PREFIXに設定したフォルダにヘッダファイルとライブラリファイルが追加されました。
これでVTKのインストールが完了です。ダウンロードからビルドとインストールの完了までには1時間ぐらいかかりました。
8. サンプルプログラムの実行
4で指定したビルドフォルダの下のbindebugフォルダには、たくさんのサンプルプログラムがコンパイルされていました。いくつか実行してみて動作を確認しました。(たとえばcone5.exe)





